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伊豆大島
今年の椿まつりは第56回だそうです。だからか伊豆大島といえば椿が連想されます。三原山は1986年(昭和61年)に噴火しました。当時の報道はかすかに記憶に残っています。島民の方々にはさぞ苦労があったことでしょう。

伊豆大島なら椿と云われるほど有名な花を持ち、かつ災害に見舞われた辛い歴史を持つ島だけに、さぞや人に優しく遠方から来島する人々を温かく迎えてくれるものだと思っていました。旅好きの私ですが伊豆大島に行くのは初めてです。期待は高まっていました。

ところがです。結論から云いますと、伊豆大島はその経済的基盤に観光は欠かせないにもかかわらず、大島全体としては観光客を感謝の気持ちを持って迎え入れようとする姿勢がありません。たいへん失望しました。

伊豆大島には全体最適の発想がありません。各社・各人は、どこも誰も自分たちの利益、すなわち部分最適を追って行動しているように感じます。

東海汽船の高速ジェット船セブンアイランドに乗って伊豆大島に着きましたが、そこからバスへの誘導がまるでない。ほったらかし状態です。大島バスという会社でしょうか、露骨な値段設定がありあまり気分の良いものではありません。というのは、沿岸部を走るコースは島民用で普通の値段なのに三原山を登ったり降りたりするコースは3倍ぐらい運賃が高いのです。三原山山頂に着けば、飲食・土産物店の人たちの目をやるところは、じいちゃんばあちゃんの旧態依然の観光客ツアーだのみだなとすぐに見てとれます。個人客を心地良く迎え入れてくれる雰囲気の欠片さえもありません。

椿公園や椿資料館もめぐりました。椿の品種の多さに驚いたり、椿のことをもっと知りたかったのに、時代遅れのあんこ娘のステージ舞台が椿公園全体イメージを損ねています。椿油の売り方にも不快感を覚えました。どこの店も自分のところの商品がオリジナルだと売り込みしており縄張り争いをしている風です。そのようなことは顧客に何の関係もないというのにです。

元町港近くの寿し光というお店で、ランチ時間を確認して入ったのに、食べたかった地魚づくしはもう終わりましたと冷たく云われました。この結果がどうというより、女性店員の話し方とお客様に接する姿勢に、サービス業にたずさわる者としてのホスピタリティがまるで備わっていないことが悲しいです。

元町港船客待合所には伊豆大島火山博物館の案内がないし、あの辺りかなと歩きだしてみても誘導してくれる表示もなく迷ってしまいました。正門玄関に来てみてギョっとしたのは、そのど真ん中に立て看板が置かれていることでした。もしや閉館かと思いましたが、よく読みますと開館中と書いてあります。営業しているのにわざわざ開館中と書かねばならぬぼと閑散としていることです。

兎にも角にも、あっちの人もこっちの人も、自分たちの利益しか考えていない。観光客は、大島で過ごす時間を有意義で楽しいものにしようとしているのです。その目的に最適となるように、商品・サービス提供者は最大効用を提供しないといけません。それなのに伊豆大島ではそういう心構えと取組みがまったくみられません。

島の観光力という観点からすると、日本で筆頭は鹿児島県の屋久島だと思いますが、伊豆大島はその対極にある全国最下位クラスだと感じました。

これは冗談ですが、いっそのこと星野リゾートに島を売却し、リゾートの達人の指導によって再建してもらったほうが宜しいでしょう。

[2011/03/05 06:14] | 観察眼 | コメント(0) | page top
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