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連塾・松岡正剛
連塾に初参加。どういうコンセプトなのか大凡知っていましたが、とりあえず現地に行ってみました。津田大介さんのセッションのとき、彼のツイッターが投影されて、投稿者がこの連塾に行きたかったんだけれどやっぱりやめておこうとか、高いんだよな(はじめての参加だと3万円)とか書いてあるのが投影されていました。松岡正剛さんは茶化し会場の笑いを誘いましたが、私には正直な感想に思えました。

今回のコンセプトはブックパーティ スパイラルというもので、ワコールのスパイラルホールで今後10回も予定されているとのこと(松岡正剛さんがそう云っていました)。本日は1回目、題して「本の風」。本についてのあれこれをパーティするってことなのです(私も今ではこういう松岡正剛ワードに慣れましたが、初めての人にはよく分からないでしょう)。

所用がありこの本談には出たもののその後の本宴は欠席しました。それでも3セッションから成る本談は13時から6時間かかっています(ほんと松岡正剛さんのイベントって長いんだ)。

本談は11名のゲストとホスト松岡正剛さんとの本談義です。敬称略でいきます。ご無礼をお許し下さい。また辛辣な意見も述べますが、松岡正剛さんを入れて12名の方々を大いに尊敬しております。

第一セッション
・福原義春
資生堂創業者の福原有信の孫で資生堂の名誉会長。もう名誉会長になられて10年は過ぎているでしょう。読書にたっぷり時間を使ってらっしゃるという印象。とくにこれといったインパクトなし。好々爺然とした方です。ここで松岡正剛への一つ目の文句ですが、どうして最前線で活躍している経営者をゲストに招かないのか。
・鴻巣友季子
翻訳家という職業はたいへん過酷なのだと教えられました。ポストイット読書法は楽しかったがビジネスパーソンに実用的かどうか。書評を書くプロの佇まいに背筋がピンと伸びました。
・津田大介
情報化社会の最前線で起こっていることを教えてくれる将来有望なジャーナリスト。もう年齢とか関係ない。とにかく現実をよく知っていることが大事ということを示してくれています。津田大介の本はこれからも読んでいきたい。

・清水真理
人形作家という職業があるのですね。人形の世界にもユーザーイノベーションが起こっていることを知りました。彼女の創る人形には惹きつけられます。
・今野裕一
この人はよく分からない。云っていることも要旨つかめず。

第二セッション
・五木寛之
いつまでもお元気でご活躍いただきたいです。九州の隠れ念仏の話は心に沁み入りました。1981年に作家活動を中断し西本願寺の龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ばれた話は有名で私も知っていましたが、調べてみますと50歳前の頃だとあらためて確認でき私に勇気を与えて下さいました。
・安彦良和
『虹色のトロツキー』は千夜千冊されているのを知りました。いつかこの漫画にも出会うでしょう。『ナムジ』や『王道の狗』も読んでみます。風貌は漫画家に見えない。いまは大学の教授をなさっているのですね。
・前田日明
登場の映像が不満。私は格闘技ファンなのであんなオープニングじゃ全然物足りない(松岡正剛も忙しいのでゲスト一人ひとりの引き立てには限界があるのでしょうが、このセッションではアウトサイダーがキーワードなのだから、THE OUTSIDERのことをもっと演出してよね)。前田日明の何でも能動的に調べて学ぼうとする姿勢に共感します。もっとはっきりと言葉を発音するとよいでしょう。「ほんで」って使わんとき。知識人に交じって談義するときには前田日明の価値が下がります。

第三セッション
・佐藤優
本日一番の楽しみでした。神学のない大学はユニバーシティ(総合大学)ではないのですね。凄い読書です。これから佐藤優の著作は全部読んでみます。
・中谷巌
松岡正剛が誘導尋問のようにして経営・経済という話をして中谷巌の発言を促しました。経営・経済の本ってどうなのですかと。中谷巌はさすがにあの場面ではそう発言するでしょう。読まない方がいいのではないですかとの回答。経済学者なのだし経済のことはさておくとしても経営に口出しするなよなってまず思ったことと、丸善やジャンク堂では経営・経済の本は多くのスペースをとって売っていますので前席で聴いていた小城武彦はどうして反論しないのかと不思議でした。
・長谷川眞理子
この人もよく分からない。たぶん彼女の著作を一冊も読んでいない私の勉強不足なのだと思います。チンパンジーは実は嫌いですと云っていたけれど、とても好きそうに思えるのですが。というかチンパンジーに好かれそうな方に見えました。実際は凄い研究なんだと思います。

あっという間の6時間でした。楽しかったです。ありがとうございました。
[2010/11/07 16:34] | 人物評 | コメント(0) | page top
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