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吉野・金剛蔵王権現
秋は吉野へ、とは云わないです。吉野へは春と決まっています。少なくとも関西の人は皆そのことを知っています。なんと云っても桜が一番のところですから。

ですが私は、初秋のこの時期に、急ぎ吉野へ行きたくなりました。夏に高野山へ行ったときのように心が何かに急かされていました。行ってみますと、案の定、吉野は閑散としていました。近鉄特急は空いているし、吉野駅からロープウェイに乗るのですがほとんど人の姿が見えません。

関東の人は、まったくと云っていいほど、このニュースを知りませんが(少なくとも私の周りに例外はいなかった)、金剛蔵王権現がいまご開帳中です。私には、どうしてこのような大ニュースを前にして拝みに行こうと思う人がいないのか超不思議でした。

吉野の聖地と云ったら、金峯山寺(きんぷせんじ)です。ここにあるお堂が蔵王堂です。国宝です。ここに鎮座するご本尊を金剛蔵王権現と云います。四百数十年にわたり秘仏とされています。権現(ごんげん)というのは、権(かり)の姿で現れた神仏という意味ですが、釈迦如来、千手観音菩薩、弥勒菩薩の3尊がいらっしゃいます。この金剛蔵王権現を拝みに訪れたのです。

金剛蔵王権現の右手にある三鈷は天魔を砕く相で、左手の刀印は一切の情欲や煩悩を断ち切る剣を持ち、左足で地下の悪魔を押さえ、右足で天地間の悪魔を払うお姿です。背後の火炎は偉大なる智慧、御身の青黒色は深い慈悲を現し、まさに大自然の霊威そのものの発現と云えるでしょう。3尊は、神であり、また仏であり、神仏混淆を旨とする修験道のご本尊です。

世界遺産となったとき1年間ご開帳されていましたのでどんなお姿かは随分出回りました。今回は史上二回目の一般公開です。写真を載せておきましょう。

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[2010/10/18 05:32] | 古典の智恵 | コメント(0) | page top
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