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好色一代女

「好色一代女」は、井原西鶴作の浮世草子で1686年刊だと言われています。この作品を一人芝居する演劇(劇団ショーマンシップ・原田梨絵子)を観て来ました。

多くのことを感じましたが、頭に浮かんだのは、これって「嫌われ松子の一生」(私は原作も読み映画も観ています)と同じじゃないのということでした。

ふと気づいたことは、物語は構造だということ。山田宗樹という作家は、何もかもがオリジナリティではなくて、(どう考えても)井原西鶴「好色一代女」を意識して「嫌われ松子の一生」の物語を創ったのだと思われます。
※念のためですが、構造が同じであるだけで話は異なるので、その意味では、「嫌われ松子の一生」はオリジナルな作品です。盗作だとか言っている訳ではありません。

じゃあ井原西鶴はオリジナルなのか? 確認のしようがありませんが、私が思うに、きっと何か意識する“物語構造”が先(過去の先例)にあったのでしょう。

物語は構造で、その構造が狭義のオリジナリティだとすると、そういうオリジナリティは世にさほど多くはなくて、大概の物語は構造を同じくして話を新しくこしらえたものだと学びました。

なるほど、こういうのを編集術というのかと目から鱗が落ちるようでした。
[2009/12/28 00:10] | 編集技術 | コメント(0) | page top
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