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追うぞ! 千夜千冊124夜 『クラゲの正体』 坂田明
今宵も松岡正剛さんの個人的趣味の選本でどうでもよい話だと感じだ。なんでも著者の坂田明氏がチャーミングな人のようで松岡正剛さんがお気に入りだということが伝わってくる。

例えば、松岡正剛さんは次のようなことを書いている。
「ぼくはクラゲの大ファンである。それから坂田明の大ファンでもある。これでは本書『クラゲの正体』には身がよじれる。小西得郎ではないが、打ちも打ったり、捕りも捕ったり、である。この前に出た『ミジンコの都合』はまだよかった。坂田さんの対話の相手は日高敏隆さんで、この人はいまは滋賀大学の学長なんぞをしているが、30年前は日本の大学教授で初めてパンタロンを穿いたといって笑われ、日本一の動物行動学者なのに奥さんからネコの扱いがヘタだといって笑われた人である。実際にも、ぼくも日高家で日高敏隆がたいしたエソロジストではないことを知って、安心したものだ。だから『ミジンコの都合』は、笑いころげながらも安心して読めた。それに坂田明はミジンコの大研究者である。ミジンコの話をしても誰も文句は言わない。ミジンコが「微塵子」であることから、ミジンコが水と生命の本質的な代表性をもっていることまで、すべてちゃんと話せる人なのである」

ただそれだけのことだ。ところで、せっかくだから本著に目を通してみた。著者はいつしか「透明で美しい体をもった生きもの=クラゲ」に魅せられたみたいだ。女性クラゲ博士の柿沼好子さんと江ノ島水族館の元館長である廣﨑芳次さんとに会いに行きクラゲについて教えを請うたときの対談が本著のメインとなっている。内容はとてもマニアックでクラゲの知識のない私には興味が湧かない。

冒頭に各種クラゲの写真が豊富にある。これを眺めていると少し気が晴れた。動物行動学者である日高敏隆先生の言葉が紹介されていた。「あらゆる生きものは、その種の都合で生きている。」きっと坂田明さんには「クラゲの都合」が魅力的だったのだろう。

坂田明さんは最後のほうでこんな感想を綴っている。
「今回のクラゲの正体を探る旅を通じて、あらためて海の深遠な世界にふれ、その凄絶で厳粛な姿に襟を正さざるを得なかった。そしてやっぱり海が好きだ、と大声で叫んでしまうのである。」
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[2014/07/30 00:55] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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