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追うぞ! 千夜千冊114夜 『日本文化総合年表』 市古貞次・浅井清・久保田淳・篠原昭二・堤清二ほか編集
『情報の歴史』(NTT出版)という本があり、離を受講しているときに、その書籍を使うというので買い求めたが、すでに絶版になっているという。いまでもアマゾンのユーズドに出品されてはいるが高値で買う気もおこらない。

とりあえず松岡正剛さんの自慢話を聞いてみよう。
「いい年表というものは、意外に少ない。しかし、どんな年表もそれなりのファクトチェックさえしっかりしているかぎりは、役に立つ。とくに、仏教史や建築史や飛行機開発史といった個別史の年表は、どうしても座右に欠かせない。いったいぼくがどのくらいの年表をもっているか、実は数えたことはないのだが、おそらく100冊は越えているだろう。この『千夜千冊』でも、できれば10冊ほどの年表を紹介したいのだが、紹介したい書物は浮塵子のごとくひしめいているので、残念ながらその隙間はないかもしれない。ぼく自身もそういう積年の“年表フェティシズム”ともいうべきが募って、『情報の歴史』(NTT出版)をつくった。これは自分のノートを何冊にもまたがって書きこんできた世界年表のエチュードをもとに、これを一挙に膨らましたもので、その作業とチームワークがそのまま「編集工学研究所」というエディトリアル・スタジオを生んだほどだった。『情報の歴史』はぼくが言うのも何なのだが、まさに前代未聞・空前絶後の年表である。世界史と各国史と日本史とを完全にまぜこぜにしたのを筆頭に、年表の中にヘッドライン(見出し)を3段階にわたって入れたり、いわゆる欄組にトラック変更をつけたり、実にさまざまな工夫をしてみた。まあ、当時のぼくの年表への思いを結実してみたもので、おかげで、その後はこれが全面デジタル化され、多彩な検索機能とビュー機能をもった「クロノス」というシステムになっている」

松岡正剛さんは年表フェティストだ。それはどうでもよいことだが、今宵の年表を買い求めたものの、パラパラと頁をめくっただけだ。生涯使うかどうかさえわからない。

松岡正剛さんの解説で内容を知る。
「本書は、ぼくが日本文化史に没入するようになってから刊行された総合文化年表で、それ以前に同じ出版社から刊行された『近代日本総合年表』の姉妹編になっている。構成は単純である。まずヨコ組。タテの共通オーダーに西暦・和暦年号、天皇・院政・摂関・将軍の欄がある。事項はタテに政治・社会、学術・思想・教育、宗教、美術・芸能、文学、人事、国外の6つ各トラックが仕切られる。これらに編年順に項目が並ぶのは、ごくごくふつう。ただし、事項がかなり詳しく、すべての事項に月ないしは月日が明示されている。もうひとつ、よくある年表は一人の人物の業績や一つの事件を何度も追ったりはしないのだが、この年表では、次々に出来事の連鎖が見えてくる程度に連打させている。そして、なんといっても信頼性が高い。また索引が充実している。これはたいへんにありがたい」

その後、松岡正剛さんは年表活用術をさらに自慢気に書き連ねている。年表フェティストのやることなどに関心なし。今宵はさっさとお仕舞いにしよう。
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[2013/12/19 20:57] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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