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追うぞ! 千夜千冊80夜 『時の声』 J・G・バラード
バラードとか云う人を知らない私には今宵はいったい何の話かと不安であった。松岡正剛さんは本著を読みバラードに惚れてロンドンの郊外に住む彼に会いに行ったそうだ。そのときはバラードの著作をすべて読み終えておりその文庫本をかかえて次々にサインをしてもらった逸話を紹介している。

本著の訳者あとがきから引用しJ・G・バラードについて記す。
「1930年、スコットランド人の医師の子として上海に生まれる。15歳まで同地ですごし、第二次世界大戦の翌年、本国へ帰り、のちにケンブリッジ大学のキングズ・カレッジで医学を学ぶ。そのころ、ケンブリッジの年次短編小説コンテストの一席に入選。その後、広告会社のコピーライター、イギリス空軍のパイロットを経て、科学映画のスクリプト・ライターに転向。1956年、短編「プリマ・ベラドンナ」がイギリスのSF雑誌「サイエンス・ファンタジー」に掲載され、SF作家としてデビュー。長編代表作には、前記『沈んだ世界』、『結晶世界』のほかに、『燃える世界』がある。現在、SF界の「新しい波」を代表する中堅作家のひとり。新しいSFの探究すべきテーマは「内宇宙」すなわち「外なる現実と内なる精神が出会い、溶けあう場所」にあると宣言して、伝統的SFに手袋を投げつけ、特異な作風で独自の領域を切りひらいている」

ちなみにJ・G・バラードは4年前に亡くなっている(享年78歳)。

文庫本で50頁ぐらいだけどどうも読むのが辛い。松岡正剛さんはこれを映画にしたいと思ったそうであらすじを紹介しているがそれを読んでもつまらなそうだ。

どうもSFとは何かを真剣に考えた人であることが伝わってくる。直観だけどJ・G・バラードの作品をいきなり読んでもピンとこないので、次の書籍と映画が先に読んだり観たりするのがよいのではないか。

『J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド』木原善彦訳 白揚社 2003年
映画『太陽の帝国』 米国 1987年
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[2013/05/16 03:18] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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