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手段の目的化
ある日のある研修で「手段の目的化」について説明することになりましたが、多くの人が「手段の目的化」という言葉を聞いたことがないと言います。さすがに困りました。

「手段の目的化」とは、本来他の目的のための手段である行動について、その行動をとること自体を目的としてしまうことです。

例として横断歩道を渡る歩行者の話をします。前の信号が赤だったら歩行者は道路を横断しません。なぜなら車が走行しているからです。このとき歩行者は、どうして道路を横断しないのですかと尋ねられると、道路を横断しようとすると車にはねられると感じてはいるものの、前の信号が赤だからと理由づけしてしまうのです。

そもそも横断歩道に信号が設置してあるのはどうしてでしょうか。目的は、車が歩行者をはねないことです。ですから車も前の信号が青であったとしても注意を払って走行しないといけません。

では、横断歩道を渡ろうとする歩行者が、前の信号が赤であったとして、しかし車は走行していなかったとしましょう。あなたが歩行者なら横断歩道を渡りますか?

このように質問してみますと、私の経験則では、大凡半々で、渡ります、渡りませんの意見がでます。

仕事に向き合う基本姿勢としてと前置きしますが(そうしないと筋違い反論が出たりするので)、車が走行していないのに前の信号が赤だからという理由で渡らないとすることほど滑稽なことはないと指導します。それが「手段の目的化」に陥っているということだと説明します。

大事は本来の目的の達成です。そのために手段は柔軟に用いましょう。

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[2010/12/17 01:24] | 言葉 | コメント(0) | page top
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