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ダイアログ・イン・ザ・ダーク
百聞は一見に如かず、百見は一試に如かず。

ダイアログ・イン・ザ・ダークについては、その噂をあちらこちらから聞いてはいたもののどうにも要領が得られず、いつか自分で体感してみたいと思っていました。幸運にもチケットが取れ、さらに金井真介さんの話も直に聴くことができました。

2009年3月20日から神宮前で常設となっています。私のユニットは7名でした(他は2名で来られていましたが私が1人だした)。約90分のワークショップです。ソーシャルエンターテイメントという言葉がダイアログ・イン・ザ・ダークの特質をよく表わしていると思います。値段は5000円です。

金井真介さんが示されたデータによるとリピート率は約20%のようです。低いです。しかしながら多くの人が口コミします(私がそれで来たように)。理由は簡単です。ダイアログ・イン・ザ・ダークは優れた社会起業の事例であるからです。視覚障害者の方が活き活きと働いています。彼らがワークショップのファシリテーターです。この人たちの能力が驚異的でありそれが活かされているサービスであるために話題豊富なのです。

文字通りダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のなかの対話という意味です。ここで意味が二つに分かれます。一つはダイアログ(対話)。他方はザ・ダーク(暗闇)です。ダイアログ・イン・ザ・ダークの理念は前者であり後者はその手段として位置づけられると考えるとよいでしょう。

入口で白杖(はくじょう)が渡されます。これがないと歩くのは不可能でしょう。暗闇のなかではいろいろ仕掛けが施されています。それらを楽しみながら進みます。案内役(アテンダント)は視覚障害者の方で(私たちのユニットでは女性でした)、彼女がいてくれなかったら何もできません。途中、喫茶店があり飲料を買って飲めるのですが、私は小銭がなくて千円札を渡しましたが、ちゃんと識別してくれてお釣りも正確でとても驚きました。

社会的問題の解決と収益事業を両立させて起業するひとたちは、ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)と呼ばれます。金井真介さんはその一人です。彼の師匠は、1989年にドイツでダイアログ・イン・ザ・ダークを発案したアンドレアス・ハイネッケ博士です。社会的問題の解決とは、視覚障害者の活躍の場を創造したことにあります。

さて一方の収益事業の方を考えるとき、ダイアログ・イン・ザ・ダークの提供価値について洞察する必要がありますが、まだまだ工夫の余地が多く残されていると正直感じました。私は対個人へのソーシャルエンターテイメントのドメインから出ない方がよいと思いますが、金井真介さんらはいま企業研修市場に出ようと試行錯誤なされています。あぁ、これは失敗するなと直感しました。いまそんな余裕はないはずなのに。

だけど議論するのは大いに結構です。ダイアログ・イン・ザ・ダークの企業へ向けた提供価値は何なのでしょうか(個人のようにただ楽しかったではすまされません)。私もいろいろ考えることがあります。それは他記事で書いてみます。
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[2010/11/02 05:14] | 新しい発見 | コメント(0) | page top
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