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理念経営
理念経営という言葉遣いは、大きく経営者が使う場合と、コンサルタントが使う場合の二通りがあります。いずれも理念経営が大事だという趣旨で用いられるのが通例です。

私は、どちらの場合も失格だと考えています。すなわち未熟な経営者だということだし、企業の要諦は顧客創造にあるというのにあなたの売りはなんてしょぼい助言なのかという意味です。

まず理念経営好きな経営者に言いたいです(自戒も含めて)。理念のない経営などあるか。経営者であるということは、己が人生のすべてを理念の具現に挑むということです。今ごろ「理念経営が大事です」と云っているとは情けない。

コンサルタントへの批判は2つあります(これも自戒を含む)。最初の指摘は、己に心酔するなということでしょう。違う言葉で云うと専門バカは目もあてられないということです。どうも人事・コミュニケーション系の人たちの多くは、何かのキーワードに自分の関心がフィットしたら、それにとことんのめり込む傾向があります。誤解のないように述べておきますが、私はそのこと自体を批判しているのではありません。力が漲っていることは素晴らしいことです。肝心なことは、それで経営問題は解決しないということです。経営問題が解決しないのならコンサルタントではない。

もう一つは、企業とは長期に持続的に利益をあげて社会や生活者に豊かな価値をもたらしてなんぼだということを第一義に観ていないことです。つまり誰にとっての企業理念の具現なのかということです。それは、顧客が主で、企業は従です。それをコンサルタントは企業を主におきたがる(例えば、社員の意欲や遣り甲斐が大事だとか)。これも誤解のないように述べますが、社員を大切にしなくてもよいなどと云っていません。肝心なことは、B(コンサルタント)-B(顧客企業)-Cの構造ですから、顧客の顧客をまず何よりも先に慮らないといけないということです。

滑稽なシーンは、この失格者同士が、しかも意気投合して出会い熱く語る場面でしょう。カップルなら好きなようにやってくれということでしょうが、それにより真っ当な見識を持ち言動をとる経営者やコンサルタントにいささかでも悪い影響を及ぼす(大概の場合は視野狭窄に陥り大事が観えなくなる)ならば見過ごすことはできないのです。
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[2010/10/10 06:56] | 言葉 | コメント(0) | page top
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