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追うぞ! 千夜千冊 25夜 『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』 レオナルド・ダ・ヴィンチ

私が知っている程度のことは、レオナルド・ダ・ヴィンチは『最後の晩餐』『受胎告知』『モナ・リザ』を描いた人だということぐらいでしょう。そして彼の絵画の特徴は空気遠近法であるとそれだけ記憶にありました。

空気遠近法とは何かと知りたかったのですが、調べますと、奥にいくほど色彩や色調が大気に影響を受けて変化することを利用した技法のことだと知りました。で、どのように変化するのかというと、距離が遠くなるほど色調が明るくなりかつ寒色(青みかかって)になるのです。

『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』から引用します。「御承知のように、密度の等しい空気の中では、たとえば山脈のような、その中に見られる最もはるかな物象は、君の眼と山脈との間に介在する大量の空気のために、青く見え、日が出るときにはほとんど空気と同じ色合を呈する。従って君は壁の上に出ている最も手前の建物はそのままの色で描き、それより遠くにあるものはそれだけ輪郭ははっきりしないがそれだけ青く描く、そしてはるかにあるように見せたいものはそれに比例して青色を濃くしなくてはならない。つまり諸君が五倍だけ遠くはなれているようにしたいとすれば五倍だけ濃い青色にすべきであろう。この規則は、一線上にあって同じ大きさに見える建物が他のそれとくらべてどちらが遠くにあるか、どちらが大きいかを判然と区別させるであろう」

『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』には、職人の達成を感じさせるメモがあります。松岡正剛さんが、「とくにぼくが好きなのは「喉仏は必ずよっている足の踵の中心線上に存在しなければならぬ」といった“極意”のメモである」と書いていたので、そのことが気にとまりました。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチ『キリストの洗礼』という絵を見ますと、確かに喉仏はよっている足の踵の中心線上に存在しています! これは凄いと思いました。なるほど、こういうのが極意メモなのか。

きっと読み込めば『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』は極意の塊なのでしょう。でもしんどいです。字も細かいし。以上を整理・確認できただけで満足です。これでお仕舞いにしましょ。
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[2009/12/18 00:10] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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