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追うぞ! 千夜千冊 22夜 『縞々学』 川上紳一

しましまがく? なんじゃそれはと思いました。文学が随分と続いていましたので、今宵は地球科学かと知ると、本家の千夜千冊はえらいテーマが飛ぶものだと面食らいました。

「縞」と何か。「縞模様」とは何本もの線で構成された文様です。線とは筋ですから「縞」とは筋模様です。また一般的に私たちは「縞々」と言います。この縞々は何故できるのか。この縞々をきっかけに地球のリズムを考えようとする試みなのです。

あと二つ知っておくべきことがあります。一つは「プレートテクトニクス理論」です。地球の表面が何枚かの固い岩板(プレート)で構成されており、このプレートがその下で対流するマントルに乗り互いに動いていると説明される理論です。

地球は半径約6,500kmと言われています。その内部構造を分類すると、深さ約10km~30kmまで : 地殻
深さ約670kmまで : 上部マントル
深さ約2,900kmまで : 下部マントル
深さ約5,100kmまで : 外核(外部コア)
中心 : 内核(内部コア)
と言い、地殻とマントルは岩石で構成され核は金属質です。マントルを構成する岩石は地震波に対しては固体として振舞うが長い時間単位で見れば流動性を有する。その流動性は深さによって変化する。上部マントルの最上部(深さ約100kmまで)は固くてほとんど流れず、約100km~400kmまでの間は比較的流動性がある。地殻と上部マントル上端の固い部分を合わせてリソスフェア(岩石圏)と呼び、その下の流動性のある部分をアセノスフェア(岩流圏)と呼んで分類する。この厚さ約100kmの固いリソスフェアが地表を覆っている。リソスフェアはいくつかの「プレート」という巨大な板に分かれている。これが「プレートテクトニクス理論」の前提知識です。

松岡正剛さんの解説が役に立ちます。「縞々学とは、ようするに「全地球史解読計画」(これをDEEPという)をリズムの解読ですすめようというプロジェクトのことである。リズムとは周期的変動性のことをいう。地球の磁場のリズム、気候のリズム、太陽活動のリズム、月のリズム、銀河のリズム、さらには生物活動がつくっているリズム、地軸の傾きがつくるミランコビッチ・サイクルなど、地球にひそむリズムはそうとうに多様で、複雑になっている。縞々学はこれらのなかに共鳴関係を見出そうというわけだ」。

もう一つは寺田寅彦です。調べてみると高名な物理学者だと知りました(知らなかった自分が恥ずかしい)。本著に「私たちの身のまわりの自然界には、鉱物や貝殻の縞模様から宇宙の大規模な縞模様まで、実にさまざまな縞模様がある。今から約60年前に物理学者の寺田寅彦は、自然界の縞模様に着目して、「これらの現象の多くのものは(中略)新生命を吹き込まれて学会の中心問題として檜舞台に押し出されないとも限らない」と述べている」と紹介されています。

だから松岡正剛さんは「縞々学はもともと寺田寅彦に発している」と書いているのでしょう。

で、中身は何なの? ということなのですが、地球システムについて書かれているのですが、素人の私が見て『縞々学』は入門書依然の一般啓蒙書だとは分かるものの、それでも難しい。よく分からないです。

ぜひ島津康男『地球の物理』(裳書房)へ読み進みたいですが、これ以上、私には無理です。ギブアップ。
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[2009/12/05 00:10] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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