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追うぞ! 千夜千冊 21夜 『日々の泡』 ボリス・ヴィアン

今宵は何を学べば良いのでしょうか。このような本にあまり興味を持てないでいます。ボリス・ヴィアンって一体何が魅力なのでしょうか。さっぱり分かりません。あまりにも悔しいので、この作品で最も有名な箇所と言われている、クロエが肺の中に美しい睡蓮を咲かせて死んでいく場面(後半からラスト)を読んではみました。

ボリス・ヴィアンにはポルノグラフィーもどきのハードボイルド小説『墓に唾(つば)をかけろ』というのもあるようですが、私にはまったく関心はありません。

改めて松岡正剛さんの読書範囲の広さを思い知らされました。どうしてこのような作品が千夜千冊されているのか視野狭窄の私には理解できないのですが、最近その存在を知ったレーモン・クノー(フランスの詩人・小説家)がこの作品を「現在の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」と語っているらしく文学として評価されているのだと知りました。

ヴィアンは39歳で死んだということですから若気の美意識というのがあったのでしょう。日本語に韜晦(とうかい)という言葉があります。意味は、自分の才能・地位・身分・行為などをつつみかくすことです。ボリス・ヴィアンには韜晦趣味があり、独特な言語感覚や飛躍するイマジネーション(松岡正剛さんは「冒頭から最後まで、実におびただしいオブジェが羅列されている」と表現していますが、要は物を奇妙に表現するということです)であたかも凡人を目くらましにしている風です。でもその奥にちゃんと自分の才能を隠しながら意識させようとしている。

最近『ボリス・ヴィアン伝』フィリップ・ボッジオという本が出たそうです。松岡正剛さんが本家で千夜千冊しない限り、私は買って読むこともないでしょう。

今宵はこれでお仕舞いです。
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[2009/12/03 00:10] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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