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追うぞ! 千夜千冊 27夜 『ウイルスの反乱』 ロビン・マランツ・ヘニッグ

今宵はウイルスについての話だとはわかります。題にそう書いてありますから。松岡正剛さんは本著を要約していないので、さらっと読み流して、さっさと次ぎに進もうとしている不届き者の私は困り果てています。

仕方なく読み始めましたが、松岡正剛さんが「本書は、こうしたウィルスの恐怖を縦横無尽に説明し解読しようとして駆けずりまわる、あたかもウィルスを暴くウィルスのような本になっている。とりあげられた話題はまことに多く、また今日のわれわれを蝕む危険な病気についての説明も多い」と述べていますが、私としては、関心が持てそうにない事柄がやたら仔細に記述してあるという印象です。

ということで私も本著の要約はパス。ウイルスについて雑感を持つぐらいが関の山かと諦めました。

まず、ウイルス (virus) とは、他の生物の細胞を利用して、自己を複製させることのできる微小な構造体で、タンパク質の殻とその内部に詰め込まれた核酸からなるものです。この定義ぐらいは知っておこうと復唱しました。生命の最小単位である細胞をもたないので生物学上は非生物とされています。

「微小な構造体」「細胞をもたないから非生物」としか言えないのでしょう。肝心なその正体が不明のようです。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし病原体としてふるまうこともあります。

松岡正剛さんもこう書いています。「が、いったん宿主の細胞の中に入ると、たちまち活性化される。こうなれば、ウィルスははっきり生きているということになる。しかしそれでは、まるでゾンビなのである。ゾンビは何をするかというと、宿主の細胞機能を横取りしてしまう。本来ならば、宿主細胞は細胞自身の遺伝子をコピーすることになっているのだが、そしてそれこそが生命の尊厳なメカニズムというものであるのだが、ウィルスはその宿主のコピーのメカニズムをそのまま借用して、自分の増殖を企ててしまうのである」

ウイルスの特徴は以下の5つだと言われています。
1.ウイルスは非細胞性で細胞質などは持たない。基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子である。
2.他の生物は細胞内部にDNAとRNAの両方の核酸が存在するが、ウイルス粒子内には基本的にどちらか片方だけしかない。
3.他のほとんどの生物の細胞は2nで指数関数的に増殖するのに対し、ウイルスは一段階増殖する。またウイルス粒子が見かけ上消えてしまう暗黒期が存在する。
4.ウイルスは単独では増殖できない。他の細胞に寄生したときのみ増殖できる。
5.ウイルスは自分自身でエネルギーを産生しない。宿主細胞の作るエネルギーを利用する。

2.のDNAかRNAかというのは、とても大事な議論のようですが、私には専門的でありすぎてよく分かりません。このようなことぐらいでしょうか、学べたことと言えば。今宵はあまり気合が入りませんでした。
[2009/12/30 00:10] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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