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追うぞ! 千夜千冊 19夜 『マリリン・モンローの真実』 アンソニー・サマーズ

今宵の本家の千夜千冊は文が短くあまり書くことがなかったのでしょう。松岡正剛さんは著者のアンソニー・サマーズとかつてロンドンで会ったと書いています。凄腕のジャーナリストのようで、このマリリン・モンローの評伝は類書の中では決定版と呼べるものだとか。

松岡正剛さんの解説で大筋をつかめました。要は、アメリカの暗部に潜むケネディ一族とマフィアの抗争の中でマリリン・モンローというセックス・シンボルが絡められながらその命を落としていくというものです。本著を読むと1960年代の(日本では私が生まれた頃の)アメリカ社会の病巣が垣間見られます。

松岡正剛さんの解説にあるように、「マリリン・モンローが死んだのは1962年8月4日の深夜だった。受話器を握りしめたまま全裸で発見された。36歳だった。「睡眠薬の過度の服用による急性中毒死」と発表された」とあります。

しかし本著によれば、当日夜、モンローの自宅に極秘裏に救急車が呼ばれ、彼女はサンタモニカ病院へ運ばれてそこで息を引きとったと指摘されています。しかも危篤状態のモンローを発見したのは家政婦ではなく、時の司法長官で大統領の弟ロバート・ケネディだったと書かれています。

ジョセフ・パトリック・ケネディは、1920年代に酒類で儲け1929年の世界恐慌を売り逃げで莫大な利益を得たと言われています。インサイダー取引やマフィアとの違法ビジネスなど数々の手口を駆使して大富豪に成り上がった人物でした。それがケネディ一族の始まりの頃です。その息子たちがジョンでありロバートなのです。

アンソニー・サマーズがこう書いています。「巨大な富と権力を持ち、名家によくある倨傲(きょごう)をそなえ、結束の固い一族、ケネディ家の人びとの性生活は普通の基準から見て、普通ではないものだったことは明瞭である」。

父ジョセフから受け継いだDNAはジョンやロバートにも受け継がれ、ハリウッドの女優はセックス・シンボルとして格好の対象となっていたのでしょうか。マフィアはケネディ一族を狙う。マリリン・モンローがそのような闇の状況を少しでも垣間見ていたら知りすぎた人物として狙われたことでしょう。

息子たちが暗殺されたことで有名ですが、父ジョセフ・パトリック・ケネディの評伝があれば読んでみたいです。一方、今宵の主人公であるマリリン・モンローについては、最近ではマイケル・ジャクソンのような良く解らない人物のようで、本著を詳しく読んでもまったく親しみを感じられませんでした。

ただアメリカ社会の一面を少し覗けたことは興味深いことでした。
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[2009/11/27 00:10] | 追うぞ! 千夜千冊 | コメント(0) | page top
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