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PDCAサイクルの亡霊

私の知る限り、どの本を見ても、PDCAサイクルとは、計画から実行、検証、そして改善というプロセスをさらに次の計画につなげていくことであると記されており、目標を設定し、その目標をクリアするために先ずは計画をする。その計画に基づき行動し、その行動が正しいか確認する。そこで改善する点があれば再度、改善し、計画する。このサイクルを回すことが大事ではなく、いかに目標に到達することが重要なのですと説明されています。

テキストの類にそう書いてあるので、それを解説する講師も当然そのように説明します。そうやって多くの研修が行われているので、多くのビジネスパーソンはそのように覚えます。私はこの現象を「PDCAサイクルの亡霊」と呼びたいのです。

亡霊だと言う際に、一番本質的な問いは、その目標が間違っていたらどうするのですか、ということです。事業に投資するということは、失敗の許されない活動の計画を立てた場合で、それを実施して、もし結果が失敗であれば、いくら反省しても既に遅く失敗の損害は回復できません。ここでの大事な示唆は、目標達成に執着するのは、必ずしもすべての場面で好ましいということではないということです。

「PDCAサイクルの亡霊」にとりつかれた人はこう言います。計画こそ命、そしていかにその通りに実行できるかということが大事だと。しかし事業の環境変化は想像以上に早いのです。正しいPDCAサイクルの要諦は、使命と方向性があればとにかく実行してみる。実行しながら懸命に環境に適応し、かつ変化の実相をいかに多く学べたかということだと思います。

PDに大事なし。DCに大事あり。計画と計画通りの忠実な実行より、実行による環境適応と学習が大切なのです。それがプロジェクトラーニングです。
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[2009/07/17 00:10] | プロジェクトラーニング | コメント(0) | page top
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