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直葬

故人の通夜や告別式は、深く考えますと、何に対してお金を支払っているのでしょうか。

大きくは3つでしょう。1つ目は、葬儀に係る費用一式。2つ目は、お坊さんへのお布施。そして3つ目は、荼毘に付す費用一式。

故人を見送る人の数は、上記1つ目において比例して影響します。仮に、2つ目と3つ目のコストが一定だとすると、1つ目が主要因であり、どれだけの人が葬儀に集まるのかによることになります。

家族や近親者が故人を見送る、このニーズは不変でしょう。だけど、その他の人に見送られるというのは、少し違う角度から述べると、その家の顕示欲のあらわれともとれるのです。

調べてみると、東京都内では、直装(通夜や告別式などの式典を執り行わず、近親者や友人など限られた関係者だけが火葬場で故人に別れを告げる弔い方、「ちょくそう」、又は「じきそう」と読みます)の割合が二桁に達しているそうです。

集まる人も少ない、葬儀で誇示する必要もなく大切なのは家族の想いという価値観、こういう都市部を中心とした状況変化により、直葬が増えているのかもしれません。

もう一つ、直葬には、お坊さんのお布施も要りません。つまり法要は要らないという生活者の意志です。お坊さんからすれば、「そんなことをしたら、ろくな死に方をしない」と怒鳴られそうですが、今の生活者は、貴方たちは本当に私たちのグリーフケアをしてくれるのかと問い詰めるのです。法要の価値に不信感を持っている人が多くなっています。新井満さんの 『千の風になって』 が支持されるのもこのような理由があるのです。





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[2009/05/28 00:10] | 観察眼 | コメント(0) | page top
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