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またかったるい本だな。そんな感想が口に出た。本家の記事も読んでみた。が、意味がわからん。何について書いてあるのか、さっぱり理解できやしない。
ジョルジュ・プーレって誰? 1902年ベルギーに生まれ、リエージュ大学で法律と文学を学び法学と文学でそれぞれ博士号を取得した。1927年(25歳)から1952年(50歳)までの25年間、エディンバラ大学でフランス文学を担当した人である。本書に先立つ『人間的時間の研究』『内的距離』が代表作だそうだ。 タイトルから円環について論じた本だとわかる。上・下にわたる大著でまったく読む気が起こらない。目次を眺めた程度ではあるが、はしがきだけはきちんと読んでみた。円環とはまるくつながった輪のこと。ジョルジュ・プーレは、円環は普遍的で恒常的だと述べている。円環を思索したのだろう。 その円環が変貌するとはどういう意味か。ジョルジュ・プーレはこう述べている。私には書いてあることが分からない。 「したがって《円環の変貌》とは、ここでは定義上変貌しえないような形象の変貌ではなくて、その形象がたえず人間の精神において適合してきたさまざまな意味の変化として理解しなければならない。こうした意味のさまざまな変化は、人間存在が、自分たちのうちのもっとも内奥にあるもの、すなわち内的なものや外的世界との彼らの関連についての感覚、空間と時間的持続についての彼らの意識を、みずからに表現してみせるその仕方のうちに照応して現われるところのさまざまな変化と合致している。このように平行して現われる変貌のいくつかをたどることが本書の目的である」 加えて、それが一体全体どうしたと云うのだと思う松岡正剛さんの学びを記すと、 「ぼくは結局のところは、円環がどうのこうのというよりも、この本を通して、ニコラウス・クザヌスの多世界観、ロレンス・スターンの実験、ヴィンケルマンの古典探求の方法、シャフツベリの哲学、「スペクテイター」という雑誌の記事の多様性、ディドロの分子的宇宙を、さらにはぼくがルソーを食わず嫌いだった理由ノヴァーリスとヘルダーとジャン・パウルのちがい、コールリッジの「クラブ・カーン」の衝撃的な意味などを、つづけさまに入手できる快感にひたったのだった。それは円環思考をめぐるための読書というより、まして学問的な思索などというより、まるで文学的思想事典のような役割をはたしてくれたのである」 松岡正剛さんが最後のほうで次のようなことを書いている。 「本書を「千夜千冊」にとりあげるにあたって、書棚から取り出して見ていたら、昔のシャープペンシルによる書きこみが懐かしかった。そこには「バカ!」「これはおかしい」「わかってない」といった批判の言葉が多かった。ぼくは当時、プーレのような叙述がかったるかったのだろう。そのくせ、きっと文芸的アーカイブのように、ときおりそこからデータを引き出してきたのだったろう」 どうでもいいわ。 |
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植草甚一は、明治41年に生まれ昭和54年まで生きた、欧米文学、ジャズ、映画の評論家である。
松岡正剛さんの紹介よると、 「植草甚一は、そのノーマン・メイラーの時代感覚をそのまま引っ張って歩いているような、しかもちょっとした喫茶店では必ず出会う変なおじさんだった。少なくともあの独得な植草エッセイを、「話の特集」や「宝島」などの雑誌の片隅で読んだときは、そういう印象をもった。実際にも、本書も「ヒップって何だ、スクウェアって何だ」の感覚を遊ぶところから始まっている。「ヒップとスクウェア」は、ノーマン・メイラーが好んで言い分けてみせたアメリカン・テイストの代表的な感覚用語なのである。ここから「ヒッピー」という言葉もつくられた。もっと以前の50年代は「ホットとクール」などともいっていた」 *ノーマン・メイラーは米国の作家。 変なおじさんなのだ。その変なおじさんが書いたエッセイだ。ぎっしり書いてある。こんなのくそまじめに読まなくてもよい。 松岡正剛さんが云っているように、 「本人が書いているように、植草甚一は雑学の大家である。やたらとペーパーバックスを読みちらし、やたらとミステリーと文房具に詳しく、やたらとジャズと映画と雑誌記事を知っている。エッセイは、どんなときも、まるで喋るように書いてある。いま書こうとしているテーマや出来事を書く気になったきっかけが一緒に書いてあるために、誰もが入りやすく、読みやすい。そして捨てやすい。おそらく、今日のどんな雑誌のコラムにもつかわれている「フツーの文体」「ジョーゼツ文体」の基本スタイルは、きっと植草甚一がつくったのではないか、元祖なのではないかとおもわれる」 ポップカルチャーとは大衆文化のことで、一般大衆が広く愛好する文化のことであるが、植草甚一は米国のポップカルチャーを愛好していたらしい。 松岡正剛さんに言わせるとこんな具合である。 「まあ、こうやって70年代の植草本は、ぼくに未知のアメリカ的発想をふんだんにもたらした。それは常盤新平や片岡義男がもたらすものよりも、ずっと多かった。たとえば「ニューピープル」という言葉。この意味はdesexializationをおこしつつあるアメリカの男女のことで、そのことについて当時はニューヨーク大学のチャールズ・ウィニックが大論文を書き、それを植草が紹介したのだが、そこにはアメリカのそういう“人種”がどのような下着をつけ、どんなヘアスタイルを好み、ゴムバンドをどこにするか、そういうテイストをそれぞれどんなスラングでよぶのか、そういうことがしこたま書かれているわけである。 これは社会学者が「ニューピープル」や「フリーク」や「トラスヴェスティズム」(異装趣味)をくだらない学術用語で解説するよりも、ずっと粋であり、かつ有用だった」 きっと松岡正剛さんの思い出の本の一冊なのだろう。 |
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初めてのイベントにしては盛況でした。多くの前途有望の青年たちと出逢えた。尊敬と感謝を込め一言コメント。※敬称略
・伊勢谷友介 がさつな印象を受けたが(俳優が咳をコントロールできずにどうするんだ)、志と実践は真っ当である。リバースプロジェクト、素晴らしいと思う。あなたの情熱を応援したい。 ・白木夏子 エシカルジュエリー。目のつけどころが、マザーハウスの山口絵理子に似ている。30歳で経験不足は否めないが将来に期待が持てる。HASUNAのお店には伺いたい。 ・会田誠 ・津田大介 会田さんは青年ではないがユニークなアーティスト。2チャンネル罵詈雑言を作品にしたのは傑作でした。津田くんは久しぶりに話を聴いたが、彼のジャーナリスト信条がよく理解できた。 ・青木良太 この青年は陶芸家としてずば抜けた才能を持っている気がする。本を読んでいないから言葉は未熟。古田織部をまともに語れない。しかし青木良太の1日がどんなだかを知れたのは貴重だった。作品も観てみたい。 ・幅充孝 年齢不詳で青年ではないかも。選書集団・BACH(バッハ)はおそらく日本で唯一の会社だろう。本屋をつくる。本コーナーをつくる。本棚をつくる。こういうのが仕事になっていることが価値創造だ。素晴らしい! 子供たちにとっての『宝島』と『ONE PIECE』の関係の話は有益でした。とにかく生の幅さんに出逢えて嬉しい。 ・古田秘馬 本日の最高の内容だった。この人も青年ではないと思う。着想は素晴らしいの一言。コンセプトとアイデア。D30は腹の底から笑ってしまった。教えてもらった内容はじっくり味わいます。 ・中田英寿 ・栗林隆 サッカーを辞め自分探しで世界を放浪した後の中田英寿がどうなったのか知らなかったが、日本の伝統工芸を見てまわっていた様子。こういう生き方は中田英寿の創造でしょう。未だ青臭さが抜けていないが、多くのファンが中田英寿を応援している。栗林隆、飄々としている。作品は見事のようだが、正直この人はよく分からない。 |
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今宵は、小川未明と云う人をどう観るのか、にあると感じられた。
小川未明 (おがわみめい ※正しい呼び方は「びめい」、1882年(明治15年)- 1961年(昭和36年))は、児童文学作家で、「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。 『赤いろうそくと人魚』は、文庫で15頁ほどの短編である。松岡正剛さんによれば、「大正10年、東京朝日新聞に『赤い蝋燭と人魚』が連載されたのである。いまなお未明の最高傑作といわれる」と紹介している。 その「最高傑作」であるが、読んでみたが、何か暗くネガティブなトーンなのだ。 松岡正剛さんが要約されているので、そのまま引用しよう。 「ある夜のこと、人魚のお母さんが神社の石段に赤ん坊を産みおとした。赤ん坊は町の蝋燭(ロウソク)屋のおばあさんが拾って育てることになった。老夫婦には子供がいなかったのだ。二人は娘をとてもかわいがった。娘は少しずつ大きく育ち、家の蝋燭に赤い絵の具で絵を描くのが好きになっていた。しかもその蝋燭がたいへんよく売れた。なんでも、その蝋燭でお宮にお参りすると、船が沈まないという評判なのである。ある日、南国から香具師(やし)がやってきて、娘が人魚であることを知った。そこで買い取って見世物にしようとした。老夫婦は最初はもちろん断っていたが、ついに大金に迷わされて娘を売ることにした。香具師は鉄の檻をもって娘を迎えにくるという。娘は泣く泣く最後の蝋燭に絵を描いた。悲しさのあまり真っ赤な絵になった。娘は連れていかれた。その夜、蝋燭屋の戸をトントンとたたく音がした。おばあさんが出てみると、髪を乱した青白い女が立っていた。「赤い蝋燭を一本ください」。おばあさんは娘が残した最後の蝋燭を売った。女が帰っていくと、まもなく雨が降りだし、たちまち嵐となった。嵐はますますひどくなって、娘の檻を積んだ船も難破してしまった。そして、赤い蝋燭がその町にすっかりなくなると、その町はすっかり寂れ、ついに滅んでしまったという」 この作品の発表は、大正10年(1921)のこと。これが当時の日本の子供向けの童話なの? だから小川未明はその後、「未明童話は呪術的呪文的であって、未熟な児童文学にすぎない」という批判を受けたそうだ。 松岡正剛さんはこう評している。この文章はどう読んでも小川未明を肯定しているように思える。 「いま、小川未明は賛否両論の中にいる。どのように未明を読むかは、われわれ自身の判断にかかっている。ぼくはどう思っているかというと、次の未明の言葉の中にいる。「私は子供の時分を顧みて、その時分に感じたことが一番正しかったやうに思ふのです」 子供に頃に感激することって、大人になってから振り返ると、よくそのような着想をしたものだと驚いてしまうものもある。そして大方はネガティブな話に心が震えていたものだ(あくまで私の場合ではあるが)。 我が国に、このような童話作家がいたことを知ったのは収穫だった。 |
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今宵の松岡正剛さんの記事は、おざなりな印象を受ける。福岡伸一さんが訳していて最後に解説も加えているが、その(福岡伸一さんの)文章をかいつまんで松岡正剛風にしてあるだけだ。
この問題意識は松岡正剛さんのオリジナルだろう。 「これを読むのがいわゆるヒトゲノム計画であるが、この気が遠くなるような仕事にはいくつもの“編集技法”が必要だった。そして、多くの研究者や技術者がその“編集技法”に挑戦し、倒れてきた」 しかし、ここは福岡伸一さんが言っていることの焼き直しでしかない。 「マリスはオリゴヌクレオチドに目をつけた。オリゴヌクレオチドはDNAのごく短い一断片のことで、これを実験室で合成しておいて長いDNAとまぜると、そこに特別の配列をさがしだすことができる。そしてこの作業をうまくくりかえすと、とんでもない成果が得られる。これは、わかりやすくいえばDNAの二重螺旋がポジとネガでできていることを利用して、ソーティングとコピーを同時に実現してしまおうというもので、PCRとよばれている。PCTはポリメラーゼ連鎖反応の略号で、これこそマリスが発見したバイオテクノロジーなのである。人間のDNAが30億ヌクレオチドであるとは、最近はやりの言葉でいうと、ヒトゲノムは30億個の文字列でできているということになる。どのくらいのものかというと、1ページに1000文字が入る1000ページの本があるとして、それがざっと3000冊になる。だいたいドストエフスキーの『罪と罰』くらいの本が3000冊ほどたたまれて入っているとおもえばいいだろう。そのすべてをソーティング(検索)するには、一つの文字列を特定するだけで10億ものDNAコピーをつくる必要がある。PCRはそれらを一瞬にやってのける編集技法であった」 キャリー・マリス(1944年12月28日)は、米国ノースカロライナ州レノア出身の生化学者。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法の開発によって知られ、その功績により1993年にノーベル化学賞を受賞した。後に好熱菌のDNAポリメラーゼであるTaqポリメラーゼを用いる改良法が開発され、世界の分子生物学の進展に大きな影響を与えた。現在では免疫に関する研究を行うベンチャー企業を率いているそうだ。 で、そのような貢献を成した博士だが、表題にある通り、奇想天外な人生を送ったとある。その数々の逸話が本書に紹介されている。もちろんそのことを自分で書いているわけだ。 福岡伸一さんは、 「本書では、マリスをめぐるさまざまな噂の「真相」が縦横無尽に語られる。そして、ほとんどの噂が大筋で本当のことだったことが分かる。マリスは世間における自分のイメージというものをはっきりと自覚していて、あえて偽悪的に、あえて露悪的に自らを語る。その点で、いわゆる浮き世離れした天才でもなく、「いってしまっている」トンデモ学者でもない。つまり彼は本質的にすぐれて知的なのである」と評している。 全体して、私にはどうでもいい話ではあるが、キャリー・マリスの最後のメッセージは心に響いた。 「人類ができることと言えば、現在こうして生きていられることを幸運と感じ、地球上で生起している数限りない事象を前にして謙虚たること、そういった重いとともに缶ビールを空けることくらいである。リラックスしようではないか。地球上にいることをよしとしようではないか。最初は何事にも混乱があるだろう。でも、それゆえに何度も何度も学びなおす契機が訪れるのであり、自分にぴったりとした生き方を見つけられるようになるものである」 なお原題は、DANCING NAKED IN THE MIND FIELD 直訳すれば「心の野原を裸で踊る」である。 |
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連塾はいつも超deepだけど、今回の連塾も濃かった。6名の異能者に感謝し一言コメント。※敬称略
・水原紫宛(52歳) 夏目漱石『それから』をあのように朗読していただくと様々な発見があります。泉鏡花の歌を紹介して下さり女の官能の凄まじさを見せられた思いです。「本歌どり」という言葉、パクると云うより魂を写し取るということですね。 ・町田宗鳳(61歳) 登壇するや瞬時に魅了されました。直ちに町田宗鳳さんの著作を全部読むことを決意。この御方は法然の生まれ変わりでは。「ありがとう」発声の瞑想法を実践します。町田宗鳳さんに出逢えて魂が震えています。ありがとう。 ・華恵(20歳) 「プレミアム8 世界遺産 一万年の叙事詩」で初めて華恵ちゃんを知りました。テレビより綺麗に見えた。きっと心の内はめっちゃ緊張してたでしょ。長谷川修平『はせがわくんきらいや』の朗読は最高に良かった。あんた関西弁うまいやんか。 ・高橋睦郎(74歳) ようしゃべる好々爺。詩人は儲からんという御言葉だけが頭に残りました。谷川俊太郎さんは例外なのでしょうか。本宴での芸も拝見したかったかも(笑)。市場(いちば)の詩の朗読には涙が流れました。 ・唐十郎(71歳) 意味不明(笑)。生の唐十郎さんを間近に見れて幸せでした。どうか末長く芝居をやり続けて下さい。唐十郎さんのような個性はもう二度と出ないのだから。 ・観世銕之丞(55歳) 観世の家に生まれ育ったことの苦悩と喜び、お能の構造とシテ方の発声について分かりやすい解説ありがとうございました。実演時には魂が動いた気がします。御子息のこと、松岡正剛さんに解説してもらい深く感銘しました。 |
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ホームカミングデー
大学のホームカミングデーに行ってきました。 昨年のホームカミングデーに行ったクラブの後輩がいてくれたので、ある程度の様子がわかっていたのですが、たぶん一人だと寂しくて行く気はしなかったでしょう。 卒業生にそんなに普及していないみたいで、特段待ち合わせとかしていない限りは、昔のクラス仲間が来場している確率はかなり低そうでした。それでも体育界系クラブ仲間の何人かと26年ぶりに再会できたことは大きな喜びでした。 一つ発見がありました。 それは、同じ時を重ねたにもかかわらず、ある人は老いて、またある人は若々しかった。四半世紀の時間は人の根源まで変えてしまうものだと感じました。 いつまでも若く生きよう! |
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今のオリンパスがよい例ではないか。一連の疑惑の加害者筆頭である菊川剛氏は株主や現経営陣に詫びて罪は認めても、オリンパスで一所懸命に働いている社員に頭を下げるだろうか。社員のこれからの生活に何か助けになってくれるのだろうか。そうではあるまい。
会社で働く社員はいったい何に忠誠を誓い人生の長い時間を注ぎ込んでいるのか。イザとなれば会社に“裏切られる”。裏切るという言葉に引用符をつけたのは、「意図をもって他人との約束や期待などに従わずに結果的に信頼関係を傷つける」ということではなくて、あなたのことになんか親身になってはくれないという意味である。 それが会社というもの。経営組織であるから、環境変化に適応していく存在でしかない。そこで働く社員は会社に適応することは大事なこと。よく適応しないと立派に仕事をできやしない。しかし過剰適応していると、イザとなって会社に“裏切られた”時に心のやり場に困るのである。 会社で働く社員の正しい姿勢は、イザとなれば会社を“明るく裏切ればよい”ということ。自分の理念を優先することが大事で、そのために普段から心の故郷を持っている必要があり、事態急変が生じた折には、いつでもその安寧に帰れるようにしておくべきだ。“明るく裏切る”とはそういう意味で用いている。 |
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会社で働くことを卒業して早いもので丸3年。私の世の中に対するモノの見方はがらりと変わった。それなりの苦労はあるが、本質的には幸せな時を過ごしている。
いま会社で働く人たちを勤め人と呼ぼう。その中でも30代以下の人たちへの少しだけ先輩としてのアドバイスをしたい。 私の言いたいことは2つある。1つは、会社に過剰適応するなということ。良い仕事をするには会社に適応しないといけない。それは当然のことである。しかし過剰適応は問題だ。過剰と過剰でないをどこで線引きしたらよいのか。自身の人生理念を優先しなさい。イザと云う時には会社を明るく“裏切ればよい”。 もう1つは、「専門バカ」ほど“醜い”ものはないということ。ここで“醜い”とは卑しいという意味ではない。器が小さいという趣旨である。度量の大きい人はいつの時代でも“美しい”。「専門」と云ったって特定の業界や組織でしか通用しないものが多い。求められているのは普遍で深遠な洞察と見識である。そういうのには縁遠いから「専門バカ」と呼ばれる。私はかねてより「専門バカ」予備軍の若い人らを見るにつけ、リベラルアーツの大事を説いてきた。「専門」なんか捨ててしまえ。森羅万象を知る好奇心を高めよ。 勤務する会社に事態急変も訪れよう。やがて時は来る。じっとそれを待つように。あと1年(2012年中まで)は大動乱なのだから。 |







